優れた設計

先日、年配の大工さんにもらった本の中に
建築家の吉田桂二先生のご本がありました。
木造において私の最も尊敬する先生です。
今、自分自身の設計において一番影響を受けているかも。
木造の美しい架構と広がり空間の設計がとてもすばらしいです。
で、このご本昭和55年のものです(笑)。

普通どの分野も30年以上もたつと
とても今の常識では通用しませんよね。
それがこのご本の内容は今でも十分通用することが
いっぱいです。
「ぶれてない」
と言うことではないでしょうか。
本物は長く使えるという証明ですよね。
今の家は寿命30年と言われますが
これは家の耐久性が30年ではなくて
間取りが住む人住む人に合わなくなったり
愛着がなくなったり、飽きたりすると言う
理由が多いようです。
確かに30年位前のハウスメーカー
大手ビルダーのおうちの間取りはひどいのが多いです。
今でこそ情報が多いので比べれますが
昔は比べることが難しかったのでしょう。
でもこの時代でもすばらしい設計者は
すばらしい建物を残しています。
私の建てさせていただくお家も
そうありたい、そうあらねば、
と30年前のご本を見てそう想いました。


草々