男心

今日は朝一、
すし遊館様の修繕工事立会い。
その後山陽レジン様の会議室工事。
この工事は”職人尾上”が行いました(笑)。
器用な社員様が途中までされていたのを
出来ないところだけフォローさせていただきました。
が、これが少し厄介・・・。
でも何とか2時間で終了。ホッ。


帰りに現場確認。
若い大工さんの一言にうれしくなりました。
「早く削りテー!」
普通の人にはなんのこっちゃ、ってトコデスが
私にはめちゃくちゃ心震えます。
ようはカンナを使いたいということです。
今の家づくりは木を使っていても
仕上げたものが入ってくるので
手を加える必要がありません。
ですから、せっかく毎日毎日
手が凍るような日でも手があかぎれになっても
積み重ねてきた技術が生かされることがありません。
もったいないですよね。
うちは逆に”手を加える”を一番大切にしています。
材料はあと少しのところまで仕上げて
最後は大工さんの手鉋で仕上げる、
ことを大切にしています。
どんなにいい機械で加工した木も
大工さんの手鉋にはかないません。
同じように仕上がっていてもどこか違う。
人の手が加わったものはどこか温かみがあるように感じます。
このような若い大工さんの気持ちにこたえれるよう
正道を守り続けていきたいと想います。


最後にいっぱい削るところあるから
「全部削ってね」
と若い大工さんに言うと
親方が
「わしにも削らせてー」
と、言ってました(笑)。
職人の血ですなー。
でも親方と弟子、削りかす、表面の仕上がり
違うんでしょうね。
特にこの親方は凄いもの持ってます。
http://d.hatena.ne.jp/shikisaikomu10/20110901/1314881765
楽しみです。こっそりチェックしたいと想います(笑)。


私ももう少ししたら修行に入りたいです。
とりあえずは鑿、鉋が研げるようになりたいです。
しっかり経営セイ!と言われそうですが
これも大切なのです。
なぜかというと
刃物を研ぐということ、
凄く繊細な技術が必要です。
こういうことをしていると
感性が磨かれてくると想います。
それが住宅設計、経営に生きてくると想っています。
長くなりますが尊敬する作家の曽野綾子さんも
包丁研ぎが趣味だとか。
なるほどな、と想いました。


草々


四季の彩り
四季彩工務店
尾上和英拝