家づくりを成功させるために④

ドアと引き戸
皆さんはドアと引き戸どちらが好きですか。
日本と欧米の住宅を比べてみると圧倒的に
ドアが欧米、引き戸が日本となるのではないでしょうか。
私も引き戸大好き人間です。
引き戸は、日本が世界に誇る住宅文化だと思ってます。
しかし、最近の住宅では、残念なことに
日本の住宅でも、ドアが主流となってます。
なぜそうなったのでしょう?
住宅業界に携わってきた私の見解は
1、ドアより引きどのほうがコストが高い。
2、新建材(工場で作った貼物のドアや造作材)の普及。
3、ハウスメーカー的な間取りの普及。
等々
残念なことです。
高温多湿な日本の場合、引き戸ですと
開けると全開放となりすごく空気の流れが良くなり快適です。
また、開口幅がドアより断然広く通りやすい。
開けたとき邪魔にならない。
工夫によっては可動間仕切りとなり空間の使い方が増える。
引き戸は間取りに命を吹き込むものだと感じています。
どうしても引き戸にできないところはしょうがないですが、
なるべき引き戸を有効に使いましょう。
今の多くの住宅の間取りの問題点のひとつは、
引き戸をうまく使えない点だと思います。
昔の日本の住宅ってすごかったと改めて思います。
しっかり良さを今の住宅設計に生かしてまいりたいです。

草々