日本的な家

今、季節がいいですよね。
今日は雨がざっと降ってしっとりして気持ち良いです。
新緑の緑も大喜びです。
私は、この時期にお家の中が心地よくない家は
設計が日本の気候に向いてないお家だと思います。
色々考え方はあると思いますが、私宅は気候風土に
特化した考え方で建てさせていただいてます。
3月より11月くらいまで機械による冷暖房なしの生活です。
ですから、今月から電気代が楽しみです(笑)。
去年も冷房なしで乗り切りました。(多少我慢がいりますが)
建物外部の工夫としては、以前述べましたが
・軒の出の計算による日射の遮蔽と取り込み
・窓の配置の工夫による風通し
・外壁仕上げによる蓄熱の軽減
・お庭に落葉樹、常緑樹を上手に配置
打ち水による気化熱利用
等々上げればキリがありません。

内部環境については、一般的には、
断熱、気密云々のことを皆さん仰られますが
私はちょっと違うと思います。
ようは、快適な空間を作れるかどうかです。
具体的に言いますと
・多少気温が高くても涼しく感じる
・多少気温が低くても暖かく感じる
ことではないでしょうか。
昔々のお家は断熱材あったでしょうか?
気密が取れるサッシがあったでしょうか?
でも、夏それなりに快適に過ごしていたと思います。
今の環境下では無理があるかとも思いますが
出来る限り良いところを受け継いでいきたいものです。
私が10年以上住宅にかかわる中で気付いたのは
無垢の木と塗装の関係です。
ムクムクと気軽に何も考えず思考停止で仰っている営業マンが居ますが
本当に勉強しているのかなと思います。
無垢でも膜を張る塗装したらはっきり言って終わりです。
逆に膜を張らずに木に息をさせれば凄いことになります。
ここに快適環境の秘密があります。
というのは、勝手に湿度調整をやってくれるからです。
私のお家は1年中湿度が50パーセントでほぼ一定です。
そうなると、熱いときはムシムシしない、
寒いときはしっとりする。
といった環境になります。

仕上げ全部自然素材が最高だと思いますが
床だけでも結構効果あります。
ようは塗装次第です、よね、83さん!
文章が下手で取りとめもない形になり申し訳ありません。
得意な分野なのにうまく伝えられず落ち込みますが
またちょくちょく書いてまいります。

日本の四季折々を彩る住まい研究家
四季彩工務店 尾上和英 拝